PD(パニック障害、パニック症)治療記 -自分の失敗から学んだ事- 26 "不調の原因を見極めるために"

今回も私自身がまさに体験している中で、ここは重要かなと思える所を書いていきたいと思います。

現在私は、残遺症状というか不定愁訴というか、得体の知れない不快な状態と、そして副作用と戦っている最中です。
発作はほぼなくなり(といっても苦手なところにはまだ行っていないですが)、予期不安もあまりでなくなってきました。

ですが、私の治療の焦りなどで遠回りをしてしまい、1月頃から地味に不快な状態が続くようになってしまいました。

これがなんというか、まさしく不定愁訴で、言葉で表現するのが大変難しいのです。

ひとによって様々でしょうが、私は胸の奥がぞわぞわする感じというか、不安ではないんですが、緊張に近いというか、速いエレベーターで下に降りていくと、フッと体が軽くなった時に何とも言えない嫌な感じになるのに似ているというか、それがずっと続いています。

で、今回は何を書きたいかというと、PDの治療をしていくと、とにかく不調があらゆる角度から攻めてきます。
それは、PDによるものだったり、薬の副作用であったり、薬が切れてきた時の離脱的な症状だったり、ともかく、たくさん原因が出てきてしまいます。
それで、その原因を見誤ると、明後日の方に治療が進んでしまいます。

前も書きましたが、PDの検査は基本問診しかありません。自己申告制というか。

触診とか熱とか血液検査とかでわかればいいんですが、現在の医療では問診以外ありません。

なので、自分の思い込みで、例えば薬の副作用と思って申告して、減薬したらもっとひどくなったとか(あまり良い例ではないですね…)、ともかく思い込みで問診を受けるとおかしな事になります。

自分の状態を把握するためにも、シンプルに今の状態を詳しく先生に伝えるのが一番です。

で、もう一つ重要だと思えるのが、最初はできるだけシンプルな処方にしてもらうという事です。
初期の段階で多剤療法を行う先生もたくさんいらっしゃいますが、まずは単剤+頓服で薬の相性をきちんと見極めたいと先生にお願いしたほうが良いような気がします。

例えばSNRIにSSRIにBZDみたいな処方になってくると何かあった時に、何が原因なのかさっぱりわからなくなります。

長くかかってしまうかもしれませんが、増やすとしても順番にやっていった方が、原因も見極めやすく良いのではと感じました。

基本先生の指示に従うわけですが、問診しか手がかりのない治療ですので、先生も経験則などで判断するしかなく、大変だと思います。できるだけ正確な情報を先生に知ってもらうためにも、一つ一つ順番にやっていくことが、最終的には治療の近道になるのではと考えます。